2026年8月28日、衆議院第二議員会館で開催された「不登校×発達支援」をテーマとしたイベントに、リハビリ・フューチャーズ代表の里宇文生が登壇しました。
本イベントは、発達支援テクノロジー推進協議会の活動として開催され、国会議員、自治体、医療・発達支援の専門職、民間企業などが参加。不登校の背景にある発達上の困難や、子どもたちが「困り始めた段階」から支援につなげることの重要性、AI・オンライン技術を活用した発達支援の可能性について議論が行われました。
【写真①:登壇者集合写真】

不登校の背景にある「発達上の困難」に早く気づく
里宇からは、リハビリテーション医として、また言語聴覚士によるオンライン支援「ことサポ」の取り組みを通じて見えてきた課題についてお話ししました。
子どもたちが学校生活で抱える困難には、
・ことば・コミュニケーション
・読み書き・学習
・運動・協調
など、さまざまな背景があります。
これらは一つだけではなく、複数の困難が重なっていることもあります。
こうした困難が十分に理解・支援されないまま、「うまくできない」「頑張ってもできない」という経験が繰り返されることで、自己効力感が低下し、行き渋りや不登校につながっていく可能性があります。
そのため重要なのは、不登校になってから初めて支援を始めることだけではありません。
子どもが学校生活の中で「困り始めた段階」で、その背景にある発達上の困難に気づき、必要な支援へ早期につなげること。
この視点の重要性についてお伝えしました。
【写真②:登壇時の写真】

地域にかかわらず専門職につながれる仕組みを
一方で、必要な支援が分かっても、言語聴覚士(ST)、作業療法士(OT)、理学療法士(PT)など、小児の発達支援を担う専門職へのアクセスには地域差があります。
住んでいる地域によっては、専門職が身近にいない、相談できる施設が少ない、支援開始まで長期間待たなければならないといった課題もあります。
オンライン支援には、こうした「支援へのアクセス」の地域差を小さくできる可能性があります。
リハビリ・フューチャーズでは、専門職による支援とオンライン・テクノロジーを組み合わせることで、住んでいる地域や環境に左右されず、必要な子どもが必要なタイミングで専門的な支援につながれる仕組みの実現を目指しています。
国会議員・自治体・専門職・民間企業が立場を越えて議論
当日は、国会議員や自治体関係者、発達支援に携わる専門職・企業など、さまざまな立場から議論が行われました。
不登校への対応だけではなく、その背景にある子ども一人ひとりの困難をどのように早期に把握し、適切な支援へつなげていくのか。
また、専門職による支援とAI・オンラインなどのテクノロジーをどのように組み合わせ、地域による支援格差を小さくしていくのか。
医療・教育・福祉・行政・民間企業が領域を越えて連携していく必要性を改めて共有する機会となりました。
【写真③:参加者の集合写真】

テレビ朝日・ANNなどで紹介されました
本イベントの様子は、テレビ朝日・ANNをはじめとする各種メディアでも紹介されました。
テレビ朝日・ANN
「オンライン発達支援」公費負担を求め国会で集会
発達支援テクノロジー推進協議会/PAPAMO
イベント当日の議論や登壇者の発言、会場の様子が写真とともに紹介されています。
VOIX edu
発達支援テクノロジー推進協議会による不登校・発達支援の取り組みを紹介
「困ってから」ではなく、「困り始めたとき」に支援につながる社会へ
不登校は、学校に行けなくなった時点から突然始まるものとは限りません。
その前に、ことば、コミュニケーション、読み書き、学習、運動・協調など、日々の学校生活の中でさまざまな「困りごと」が積み重なっている子どもたちがいます。
そうした小さなサインを早期に捉え、適切な専門職や支援につなげることができれば、子どもたちの選択肢を増やせる可能性があります。
リハビリ・フューチャーズでは今後も、医療・教育・福祉・自治体・大学・企業などとの連携を進め、専門職とテクノロジーを活用した新しい発達支援のあり方について、実践と検証を重ねてまいります。
関連する取り組み
オンライン言語支援「ことサポ」
「ことサポ」は、ことば・発音・コミュニケーション、読み書き・学習などに困りごとのあるお子さまとご家族に、言語聴覚士(ST)による専門的な支援をオンラインで届けるサービスです。
住んでいる地域にかかわらず、必要なときに専門職へ相談し、一人ひとりの特性や困りごとに合わせた支援につながることのできる環境を目指しています。

